摂津市にある上田酒店は、創業から62年の歴史を誇る老舗酒屋です。古くからの立ち飲みスタイルと、豊富な酒のラインナップ、さらに新鮮な海鮮料理を楽しめることから、地域の常連客に愛され続けています。今回は、店主の野並さんに上田酒店の歴史や特徴、地元の人々とのつながり、そして今後の展望についてお話を伺いました。
上田酒店の歴史とこだわり
上田酒店の創業は昭和37年。元々は野並さんの妻のご両親がこの地に酒屋を開いたのが始まりです。最初は乾き物や缶詰などを提供し、軽く立ち飲みができるだけのシンプルな酒屋スタイルでしたが、時代の変遷とともに、上田酒店も少しずつ変わってきました。「町の酒屋が次々に廃業していく中で、どうすれば生き残れるかを考えた時に、近くの中央卸売市場から新鮮な魚介を仕入れて一緒に提供するスタイルがいいのではないかと思ったんです」と、野並さんは語ります。

現在は、調理師免許を持つ奥様と共に、新鮮な刺身などを中心とした料理を提供し、おいしい日本酒や焼酎と共に味わえる環境を整えています。「せっかく近くに市場があるのだから、良い素材を活かし、お酒と相性の良い料理を提供していきたいですね」と野並さん。こうした地の利を活かした上田酒店のこだわりが、他にはない魅力として地域の方々に愛されている理由でしょう。

豊富なお酒とこだわりのラインナップ
上田酒店では、シャンパンからワイン、ウイスキー、焼酎、日本酒に至るまで多様な酒類がそろいます。中でも日本酒の「KISENJU」や「雪の茅舎」は特に人気があり、フルーティーな味わいが女性にも好評です。奈良の「KISENJU」は日本酒らしさと飲みやすさが調和した一本で、秋田の「雪の茅舎」はすっきりとしたフルーティーな風味が特徴です。「日本酒をあまり飲んだことがない方でも飲みやすいので、ぜひ試してほしいです」と野並さんは勧めます。



また、10月から新発売の「ニッカ フロンティア」は、発売初日から入荷しており、既に人気が集まっています。「バーなどでは定価よりもかなり高く提供されがちな銘柄も、うちではほぼ小売価格で提供しています。これがうちの強みです」と野並さん。気軽に良いお酒を楽しめる価格設定も、上田酒店ならではの魅力です。

鮮度抜群の海鮮料理と季節に合わせた一品
上田酒店では、日本酒や焼酎だけでなく、鮮魚を活かした料理も楽しめます。特に人気なのが、毎週金曜日限定で提供されるサバの刺身です。米子の陸上養殖場で育てられたサバは、寄生虫の心配がなく、しめずにそのまま刺身として味わえます。「これだけ新鮮なサバをそのまま提供できる店は少ないと思います」と野並さんは自信を持って話します。

他にも、柑橘系の餌で育てられた養殖ハマチや、旬の秋刀魚など、季節に合わせた料理がそろい、その日の仕入れによって異なるため、訪れるたびに新しい発見があるといいます。常に旬の食材を活かした料理を提供することで、四季折々の美味しさを楽しめるのも上田酒店の魅力です

地域とのつながりとイベント
上田酒店では、地域のつながりを大切にし、イベントも定期的に開催しています。特にゴルフ好きな常連客が多く、年に2回「上田酒店杯ゴルフコンペ」が開催され、20代から60代までの幅広い年齢層の参加者が親睦を深める場となっています。「ゴルフが終わった後は表彰式を兼ねて、店で飲み会を開き、みんなで楽しい時間を過ごします」と野並さん。ゴルフを通じて常連同士の交流が生まれ、まるで家族のような温かい雰囲気が広がっています。

また、クリスマスには、店で抽選会を開催し、参加者にはウイスキーや焼酎、上田酒店オリジナルのTシャツやトートバッグなどがプレゼントされます。こうしたイベントを通じて、お客様とのつながりを深めることができ、地元に根差した酒屋として地域の皆さんと共に歩んでいるのが上田酒店の特徴です。

上田酒店の今後の展望
今後について野並さんは「1日も早く息子にバトンタッチし、ゆっくり隠居生活を楽しみたい」と笑顔で話しますが、その目標には、家族での連携と伝統の継承が欠かせません。「息子と嫁が少しずつ引き継いでくれることで、今のスタイルを守りつつ、地域の皆さんに愛される店を続けていけたら」と語る野並さんは、これからも上田酒店の歴史を家族と共に刻んでいく予定です。

ご来店とお問い合わせ
上田酒店は、ただお酒を提供するだけでなく、お客様一人ひとりが楽しめる場として、地域に深く根ざした存在です。創業から62年という歴史を積み重ねてきた野並さんの想いが詰まったこの店は、これからも地元で愛される憩いの場であり続けるでしょう。
営業時間:11:00~23:00 ※22:30ラストオーダー
連絡先:072-622-6407
サイト:上田酒店
住所:大阪府摂津市千里丘5丁目12−3





